ここでは、そのブランディングの基本フローと、その中でも特にブランディングにとって重要なコンセプトとロゴについて、わかりやすく説明します。

ブランディングには、何が必要なのでしょうか。何をつくるべきなのでしょうか。

1.ブランディングは航海だ!基本の4ステップ

ブランディングには基本フローがあり、大きく、4つのステップに分かれています。
コンセプトづくりロゴの策定アウトプットの制作拡散・運用です。

ちなみに、アウトプットというのは、ブランドが行う発信のことで、商品、パッケージ、ウェブサイト、パンフレット、店舗デザインなどの形のある制作物から、広い意味では接客のような無形のものまで含んでいます。

ブランディングの基本フローは、“航海”に例えることができます。
まず、コンセプト(=羅針盤)によって方向性を決め、ロゴ(=船体)アウトプット(=帆)を準備して、それから本格的なブランディングの航海に旅立つのです。

おさえておくべき大事な点は、この順番です。

2.まず、目指すべき理想の姿を描こう!

コンセプトとは、一言でいえば、「こういうブランドになりたい!」という、ブランドとして自分たちが目指すべき理想の姿言語化したものです。

コンセプトは、ブランドの目指す方向性を指し示すもので、まさに、ブランドの羅針盤であると言えます。
コンセプトを元に、ロゴのデザインが決まり、それを継承する形で、すべてのアウトプットのデザインも決まるのです。

コンセプトブランド原因結果の関係にあります。
まず、企業側に「こういうブランドになりたい!」という目指すべき理想の姿(=コンセプト)がなければ、消費者の頭にポジティブなイメージ(=ブランド)が生まれることはありえません。

コンセプトは、ブランディングの出発点なのです。

3.実際に使えるコンセプトの形

コンセプトは、経営者の頭の中にあるだけでは、実際には使えません。徹底的に言葉で突き詰めて、しっかりと言語化し、実際に使える形にすることが重要です。

実際に使えるコンセプトは、単に「こういうブランドになりたい!」と自分たちの目指す理想の姿述べるだけではなく、そこに、自社の強みや他社との違い、これまで歩んできた歴史、現在の立ち位置、企業理念といった自分たちの基礎となる情報盛り込んだものです。

私たちがおつくりするのは、もちろん実際に使えるコンセプトです。
形式は、一対のヘッドコピー(20~30文字程度)本文(300~400字程度)から構成されています。
これくらいのボリュームがあれば、伝えたいことは十分に伝えることができ、ブランドメッセージとして、ウェブサイトやパンフレットに掲載して使うこともできます。

4.ロゴとは

ロゴは、一言でいえば、ブランド体現するシンボルです。

シンボルとは、それを見た時、その背景に、実際にはモノとして存在しない抽象的概念やイメージ想起させるもののことです。

例えば、桜を見れば、その背景に「春」や「始まり」などといった概念やイメージを想起させます。その時、桜は、「春」や「始まり」のシンボルであると言えるのです。

ロゴは、ただの“飾り”ではありません。
ロゴは、ブランド想起させる大切なシンボルです。

ブランディングで知っておくべき基礎知識「そもそもロゴって何なの?」

もっとくわしく知りたい方はこちら

5.ロゴとコンセプトはニコイチ(二つで一つ)!

ロゴが、ブランドのシンボルである以上、必ず、ロゴコンセプトニコイチです。コンセプトあってのロゴなのです。

コンセプトが無いロゴは、それこそ単なる“飾り”です。
とてもシンボルとは言えません。

しっかりとしたコンセプトがあって初めて、シンボルとなる強いロゴは成立します。逆に、強いブランドのロゴには、必ず、明確でしっかりとしたコンセプトがあるのです。ブランディングを視野に入れるのであれば、ロゴとコンセプトは、必ず二つで一つニコイチだということを忘れてはなりません。

6.ロゴは、あらゆるアウトプットの土台(=基礎)

ブランドのシンボルであるロゴデザインは、ブランドが発信するあらゆるアウトプット引き継がれていきます。

ロゴのデザインが決まれば、それにともなって、名刺、ウェブサイト、パンフレットなど、あらゆるアウトプットのデザインのアウトラインも決まっていくのです。

ロゴは、あらゆるアウトプットの土台(=基礎)になります。

ブランディングを力強く進めていくためには、アウトプットをしっかりと支えることができる、力のあるロゴをつくらなくてはなりません。
もし、ロゴを軽んじて、コンセプトを深く考えることもなく、ただ“それっぽく”つくったロゴを土台にすれば、ブランディングが途中で崩れてしまうことは明らかです。

ロゴを「船体」とすれば、アウトプットは、実際に力強く風を受けて推進力を生むための「帆」です。アウトプットは、それを使って、運用して、実際にブランディングを前に進めていく役割があります。

ブランディングを力強く進めていくためには、しっかりと「帆」(=アウトプット)を支えることができるしっかりとした「船体」(=ロゴ)が必要不可欠なのです。

ブランディングで知っておくべき基礎知識「ロゴが果たす特別な役割」